症候群 こんなことはありませんか?

 症候群(シンドローム)には、寓話やアニメなどの名前の付いた症候群と言うのがあります。たくさんある中から精神的またはライフワークに関する症候群をまとめました。

 病気!というほどではないかも知れませんが、ちょっと気になる症状がありましたらのぞいてみてください。ここでは心理学の正式用語や精神医学の正式病名ではないものもあります。そのことをご理解いただいた上でお読みください。また、当てはまる症状がありましたら、こんなことぐらいと思わず、精神科受診やカウンセリングを受けるなど早めに対処しましょう。

<症候群とは>

『ある特定の疾患もしくは病的変化を基盤として出現する一群の身体・精神症状。原因の異なる疾患が

同一の症候群を現すことがある。シンドローム。』goo国語辞典

 

Wikipedia では

1.根本となる一つの原因から生じる一連の身体症状、精神症状を指す言葉。

病気の項目の中の疾患・疾病・病気。

2、1から派生して、ある社会的原因から生じる病的な傾向を示す一連の人々、及びその社会現象を指す

言葉。

3、2からさらに派生して、困った社会現象や流行を病気になぞらえて呼ぶ接尾語。

 

原因不明ながら共通の病態(自他覚症状・検査所見・画像所見など)を示す患者が多い場合に、そのような症状の集まりにとりあえず名をつけ、扱いやすくしたものである。人名を冠した症候群の名前も数多く、原因が判明した場合にはその名前が変更されたり、時には他の病名と統合されたりすることがある。一方で原因判明後も長い間そのまま慣用的に使われている「症候群」は多く、逆に「~病」の名を冠する原因不明の疾患も多くあり、実際には明確な区別がなされていないことが多いと解釈されています。

 

子どもから思春期の方

<思春期挫折症候群>

 思春期は、急激な身体の変化とホルモンバランスの変化がおこります。そのため今までの安定していたバランスが崩れることになります。思春期前後に何らかの挫折の経験がもとになって問題行動を起こす精神症状です。我が国特有とも言われています。

 

 うつ病や双極性障害や神経症など、心の問題を起こす背景に、思春期の問題が絡んでいることがよくあります。統合失調症やパーソナリティー障害なども、思春期の問題を指摘する学者もいます。

これまでにあまり見られなかった新しい対応の青年期の精神障害を、青年期の問題に詳しい稲村は「思春期挫折症候群」と名付けました。
 症状としては、抑うつ状態、引きこもり、拘束や社会規範の無視、不登校、自殺企図、極めて一方的で自己中心的思考障害、ルーズな生活態度、意欲障害、行動の幼稚化、母親に甘え、母親が言うことを聞かないと怒り狂う、などを挙げています。

 性格としては、何事に対しても過敏で耐性にかける、真面目でよい子などが挙げられています。 カウンセリングでは、子どもが自らカウンセリングを受けに来ることは少なく、最初は親が来られることがほとんどです。その後、うまくきっかけを作って子どもが来るという形を作ります。

 こうしたケースで、粘り強くカウンセリングに通うことができた人は、最初の状態に比べれば圧倒的に現実に適応する良い状態に変わり、当初は拒否していた社会人として仕事に就いて、活躍している人もいます。

 

<母子分離不安>

 母親から離れることに強い不安があり離れようとはしなくなります。また離れる場面では泣いて強い抵抗を示します。小学校低学年に比較的多く見られます。

 乳幼児期から学童期にかけて、母親などの依存対象者との物理的・心理分離に伴う不安が現れやすくなり、これをどのように克服していくかがこの時期の心の発達課題とさえいわれます。

 分離不安は、乳幼児期に、母親から離れるのを嫌がりしがみつく体験を誰もがしますが、このときに母親が充分な愛情を注ぎ、子どもの中に安心感を育むことで、ある一定期間を過ぎると解消されるものと言われています。この克服を年相応になされていくことが大切なのです。

 もしうまく克服することが出来ずにいると、母親などが不在の時に過剰な反応を起こして、様々な身体的・精神的な症状や問題行動を示します。このような状態を分離不安といいます。分離に伴う不安を直接表現することよりも、身体症状や問題行動など、間接的な表現をとることが多くあります。

・身体的症状:頭痛・吐き気・腹痛など自律神経系のもの

・精神的症状:不安・抑うつ・怒り・無気力

・行動の問題:執拗なあまえ・夜尿・多動・乱暴な行動・父親やきょうだいに対して敵意のある振る舞い・幼児退行現象・母親を監視、外出を嫌がりつなぎ留めておく、など。

 

〔対応〕親が子供の不安を理解して温かく受け止めることが大切です。根気よく続けることで、次第に症状が消失していくことが多いので、親子間のしっかりとした安心した関係を築いていきましょう。

 子どものカウンセリングでは遊戯療法や箱庭療法なども取り入れます。保護者は、親自身が抱えている問題があることで、子どもに向き合えない場合もありますので、親自身のカウンセリングを継続して行います。子どもの状態を正しく理解できるようになると、良好な親子関係へと変化していきます。

 

<リストカッティング・シンドローム>

 若者の間で、特に10代の女性の間ではリストカットのことを「リスカ」と呼び広がりを見せています。以前は、周囲の関心や同情を得るために衝動的に手首を切ると思われてきました。しかし、その裏には不安や葛藤が渦巻いている場合が多くあります。そのストレスから逃げ出したい思いからリストカットをしてしまうようです。

 英国のダイアナ妃が、拒食と過食を繰り返し何度も自殺未遂を繰り返したことから「ダイアナ症候群」とも言われています。

 

 リストカットとは、自分を傷つける自傷行為の中でも、特に“手首”を切る自傷行為(自己の身体を傷つける行為)のこと。使用されるものはハサミやカッターがほとんどで、傷のほとんどは手首の内側で数回試みた傷が多く、手首の他には、腕(アームカット)・首(ネックカット)・足(レッグカット)を切る場合もあります。

 リストカットに付随する症状として、摂食障害や神経症・なんらかの依存・引きこもり・うつ傾向の症状を示す場合があります。また境界性人格障害と診断されるケースが多いようです。

 リストカットは自殺しようとしているのではなく、むしろ生きている証として行なう行為だとされています。生きる証とはいえ、死亡する割合も約4%と少ないながらも確かにありますので、危険な行為であることに代わりはありません。リストカットは繰り返されることが多いため、習慣化する傾向があります。

 ではなぜ、自分を傷つける行為を繰り返すのでしょうか?

リストカットの原因は、①特に母と子の関係性によって“親が自分を置いてどこかへ行ってしまうのではないか”という恐れを抱く「分離不安」、②ストレスが根底にあると言われています。分離不安が原因の場合、子どもが上手に分離不安を卒業できていない場合、その後の人生において分離不安を持ち越すことになります。揺れ動く世代の思春期あたりから、自分以外の存在との一体感を求めますが、そういった「愛情対象が失われた」と思ったとき、リストカットという行動が起きると言われています。例えば「理解してもらえなかった」「裏切られたと思った」などです。その背後には、強い「見捨てられ感」が存在しています。精神的なストレスを抱え時に対処の仕方が見つからず行動に及んでしまうことがあります。

 私はカウンセリングの場面でたくさんのリストカットをしている人に出会ってきましたが、本人に聞くと「痛くない」また「切って血を見るとスッキリとする」と仰います。リストカットの方とのカウンセリングでとても効果があったのは、あらかじめ相談者様に所定の用紙に記入していただきます。その用紙をもとに、リストカットしてしまいたい気持ちが起きた時・、我慢した時・どう対処して我慢できたのかなど、気持ちを受容しながら、カウンセリングの中で話し合っていくのが効果的でした。

 

<リストカットを見つけるチェックリスト>

□ 1. 血のついたティシュがベッドの上や枕元に散らばっている。

□ 2. ごみ箱に血のついたティシュがつめこんであった。

□ 3, 暑いのに長袖を着て腕を出さないようにしている。

□ 4. 手首のあたりにリストバンドをしている。

□ 5. カミソリやハサミなど、刃物類が自室においてある。

□ 6. 手首や腕にうすい赤い線が数本入っているのを見つけた。

□ 7. 手足をかきむしったり鉛筆で突いたりした後がある。

□ 8. 「○○さんがね、リストカットしたんだって」と言い、親の反応をうかがう。

□ 9. リストカットのブログをインターネットでよく見ている。

□ 10. 登校する(職場へ行く)のがしんどそうだが、休もうとしない。

□ 11. 「顔色悪いね、ツライんじゃない?」と聞いても「いや、大丈夫」と言う

□ 12. 小さい頃から不平不満を口にしない良い子だった。

□ 13. クラスの友人からは「しっかり者」と頼られている。

□ 14. 怒りや悲しみの感情をあまり顔に出さない。

□ 15. まわりの人はビックリしている場面でも、本人はどこかシラーとしている。

□ 16. 小さいころからあまり親に甘えたことがない。

□ 17. 親が心配していても「別に」「ほっといて」と答えることが多い。

□ 18. 友人から頼み事をされると「イヤ」と言えず、疲れていても引き受けてしまう。

□ 19. 「学校を休むことは許されない」という考えをしっかりと持っている。

 

 こうしたことが多数あると思われる場合は、専門医への受診やカウンセリングをお受けください。

 

青年期の方

<アパシー・シンドローム>

 別名「無気力症候群」。高学歴・管理社会に生まれた、無気力・無関心・無感動から無為の状態をきたす症候群で、青年期特有の精神現象です。生活の中心への関わりの不安に対する防衛の反応で、成熟不安・楽しめない・男性性欠如・母性依存などを取り込んだ症候群です。ありのままの自分を出せない心性などとして理解されます。

 わが国では、アパシーは選択的退却神経症とか関わりの鍵概念として、無関心・無感動・無気力を顕在化する多様な病態と言われ、大学生を中心に増加しています。 本業である仕事や勉強に対して無気力・または無感動・無関心になります。しかし「仕事に対してはやる気がないが、趣味には精を出す」という選択的に無気力感を表すのもアパシー・シンドロームの一種です。

 このように何となくやる気が出ない症状は、強いストレスから心を守るための防衛反応の逃避行動だとも言われています。本人が無気力症候群・アパシー症候群の症状に気づきにくく、また積極的に治療を受けようとしない為、克服が難しくなるケースがあるという特徴があります。しかし精神科の薬物治療やカウンセリングは効果的です。迷わずご相談ください。

 

<アパシー・シンドロームの特徴>             

・感情の起伏が小さくなっている    ・意欲や行動力が極端になくなる
・物事をする際に情熱を注げなくなる  ・周りのものへの関心がなくなる
・何をやっても楽しくない       ・何事にも無関心になる

 

<原因と考えられるもの> 

1,人格形成が未熟  2,理想と現実のギャップを受け入れられない  3,主体性がなく自分の意志や意見を言えない  4,他者との競争を過剰に意識する  5,真面目で完璧主義  6,若い男性

早期発見チェック項目

 □ 本業(学業や仕事)に対して無気力である

 □ 趣味に対しても無気力状態である
 □ 精神状態が不安定(落ち込む、不眠、食欲低下)
 □ 無気力が続いていることに焦っている
 □ 完璧主義者、もしくは勝ち負けを気にする性格
 □ 10代後半から20代前半の男性

「はい」が2つ以下の人は心配ないでしょう。2~4個のひとは疑いあり。  

全てに当てはまる人は、無気力症候群の可能性が高いので、専門医に受診し治療する。またカウンセリングを受けるなど早期に対処しましょう。

<青い鳥症候群>

 就職しても長続きせず、「上司が悪い・会社が悪い」などと不平不満の感情を抱き退職して、もっと今の自分にふさわしいところがあるに違いない、という思い込みから、努力や忍耐をしないで、転職・転校を繰り返すことを言います。

 

 思春期・青年期の発達に関して、現代の青年を特徴づけるいくつかのシンドローム(症候群)がありますが、その一つが「青い鳥症候群」です。

 優秀な学歴を持ち一流企業に就職し、高い評価を得たのに、数年も経ずしてもっと良い、もっと自分を高く評価してくれる職を求めて転職を繰り返す青年の思考様式ないし行動パターンを指します。見果てぬ理想と欲望を追い求め過剰に自尊心を追求するため、大きな幸せを得ていても現状の幸福感や評価に満足できません。一つの仕事や職場・学校に安住できない落ち着かない心理状態を言います。清水将之の著書から生まれた社会不適応の症候群の概念です。

 『青年期を受験準備のみに費やして、同年輩者との情緒的交流を体験していないことが多いために、自己同一性形成を果たせず、日常の社会生活への適応力を獲得できないという一種の社会病理』(清水蔣之)

 

<ピーターパン・シンドローム>

 大人と言う年齢に達しているにもかかわらず、社会的に未熟で責任を回避する傾向があり、精神的に大人にならない、子どものままである男性を指す言葉として用いられています。心理学者ダン・カイリーが提唱しました。カイリーは「成長を拒む男性」としてパーソナリティー障害としています。

 

 「ピーターパン」物語は、永遠に大人にならない不思議な子どもの幻想的物語です。ピーターパンは「大人たちが自分を将来何居させるかを話し合っているのを聞いて、大人になるのをやめた」というところから、大人にならない・なりたくない若者のことを称していうようになりました。

 『甘えや依存心、自己中心的、無遠慮、シラケ、帰属感のうすれ、等の症候を示します。あまりにも早い世の中の移り変わり、既成社会への入りにくさ、そんなところから、大人としての責任をとれない精神的に未成熟な人たちが出来ている』(米山正信)

 

<ふれあい拒否症候群>

 「ふれあい恐怖症候群」は正式な病名ではなく、表面的なつきあいはできるが深入りを恐れるという、今どきの若者が抱える精神的な構造を表す言葉として使われています。

 親の保護の下、子供の頃から他人との付き合いを避け、成人になっても同じく対人関係が苦手で、表面的な付き合いは出来るが、踏み込んだ人づきあいは逃げ腰になり、ともすると社会生活に適応出来ない症状だそうです。

 

 会話が苦手、人間関係が怖い!あなたはそう思っていませんか?

ふれあい恐怖症候群の人は、メールやラインなどやネット上のコミュニケーション、必要最小限の表面的な付き合いはできるものの、個人的な話をしたり、悩みを打ち明けるといった深い人間関係を築くことに困難を感じてしまいます。

 もちろん、人と接することがまったくできないわけではなく、家族や友人といった特定の人間とは会話ができるし、事務的な情報伝達もこなせます。しかし、その場に居合わせた誰かと雑談をしたり、自分と異なる世代の人間や、ちょっとした知り合いとのコミュニケーションは極端に苦手です。
 他人との交流が苦手だからといって、人とふれあいたい気持ちがないというわけではありません。むしろ、親密になりたい気持ちがあるのに、実際に接触すると相手に嫌われるのではないか、どう思われるのかという恐怖心が先に立ってしまうことから、関わりを避けてしまう傾向にあるようです。

 他人との関係で傷つきたくないということは、誰でも思うものです。しかし、それを極端に恐れるのは、強い自己愛の裏返しともいわれます。背景にあるのは、他人から常に認められたい、愛情を得たいという欲求で、自分に向けられた相手の言動に過敏になります。
 そのため、実際の対話場面では過剰な自意識のために、拒否されたらどうしようという強い不安が生まれます。一方、1人でもネット等で一方向的な都合の良いコミュニケーションには不足を感じないため、普段の生活では直接的な関係を一層避けるようになります。
 どうしても、他人との関係がうまく築けず、社会生活に支障を感じる場合は、1人で抱え込まないよう、各種精神保健福祉の相談窓口を利用したり、カウンセリングを受ける、メンタルクリニックを受診するなどしましょう。不安障害などが考えられるケースでは、認知行動療法などの心理療法や薬の処方など、医学的治療が必要なこともあります。

 

女性の方

<かぐや姫・コンプレックス>

 恋愛はするけれども、理想の夫像ばかりを追い求め、結婚しない女性のことを言います。女性に多い症群ですが男性にもみられます。自分がうまくいかない理由を他者に求めます。恋愛はするけど理想が高すぎて捕まえられない。付き合えない。もしも付き合う男性が出現したとしても、相手の男性に無理難題の条件をぶつけうまくいかない。また男性への理想像が高いため、思うように理想の相手にめぐり合えずに、次第に気力も失せてうつ病になってしまうこともあります。たとえ理想と思った人と結婚したとしても、こんなはずじゃなかったと後悔する傾向にあります。

 かぐや姫症候群の人は、過保護に育てられ、依存的で、困難な壁に立ち向かう訓練が出来ていない人に多く、現実逃避の傾向が見られます。このような方はご自身一人で克服するのは難しい傾向があります。ぜひカウンセラーにご相談ください。

 *シンデレラ・コンプレックスと同じものと考えられています。

 

<カサンドラ症候群>

 「カサンドラ症候群」とは、アスペルガー症候群の夫または妻(あるいはパートナー)を持つ人に起こる心身の不調のこと。2003年にイギリスの心理学者が名づけたもので、ギリシャ神話に出てくる「予言を誰にも信じてもらえない」という呪いをかけられた女性の名前が由来となっています。正式な病名ではありませんが、抑うつ、パニック障害、自律神経失調症などの症状が現れます。


 アスペルガー症候群のほぼ7割が男性。そのためカサンドラ症候群に陥るのは、ほぼ女性といわれます。アスペルガー症候群は、他人との距離感がつかめず、相手の気持ちをくみ取ることができず思ったことをそのまま口にしてしまうなど、コミュニケーションをとることが苦手なのが特徴です。行動が明らかにおかしいというわけではなく、何となく空気が読めない、予定変更が苦手、こだわりが強いなど、程度の差はあれ、どんな人にも当てはまる性格の一部ともいえます。そのため一緒に暮らしていくなかで、様々な支障が生じてしまいます。
 アスペルガー症候群は、知的能力に問題はなく得意分野で活躍している人も大勢います。職場では「少し変わった人」と思われているかもしれません。しかし、社会生活は成立しているので、家族間でさまざまなトラブルが生じていても、あまり表面化することはないようです。
 妻が周囲の人に悩みを話しても、「男の人にはよくあること」と理解されないことが多いようです。 結婚生活を続ける上で、相手の行動の背景にある感情が理解できないために、心理的に深い関係を築けないことは苦痛です。「自分に問題があるから、夫があのような態度をとるに違いない」といって自分を責めてしまうことも。本人は悪気がないので、相手の気持ちを考えないで行動したり、何か不都合があっても反省せず、常に妻側に問題があるかのような言動をします。こうして、さらに追い込まれてしまうのです。
 夫婦関係を上手く築けない、コミュニケーションに疲れを感じる…もしかしたらパートナーがアスペルガー症候群の可能性があります。本人が苦痛を感じていない限り受診させることは困難ですが、まずはアスペルガー症候群の特徴を知り、理解することが大切です。トラブルの原因が障害の特性だと知っておくだけでも、気持ちが楽になる場合もあるでしょう。また、言動をよく観察しつつ、コミュニケーションが上手いく方法を探り出すことも必要となります。一方、最近ではアスペルガー症候群の存在が少しずつ理解されてきているので、職場でそれに気づいて上司が受診を勧めることもあります。
 とはいえ、発達障害があるからといって、何もかもを理解し受け入れなければならないわけではありません。結婚生活はお互いの歩み寄りによって維持していくもの。つらいときは我慢しすぎず、自分を労わる時間をつくりましょう。また、同じ立場の人と悩みを共有するのもよいでしょう。精神科医や心理士のカウンセリングを受けることも大切です。

 

<空の巣症候群>(からのす症候群)

 空の巣症候群とは、40代後半から50代の女性に多く見られるうつ状態のことを言います。

 今まで一生懸命おこなってきた子育てが、子どもの成長で終了したことををきっかけに、自分の存在が空虚なものに感じ、やる気がなくなる、落ち込むなどの症状に陥ります。生きがいだった子供が進学や就職をして一人暮らしをしたり、結婚をして独立していったことなどです。40代後半から50代の女性は更年期ですから、心身ともにバランスを崩しやすい時です。また、夫が多忙な仕事や単身赴任で家にいなかったり、それまでの子育てや職場での人間関係でストレスがたまっていたりするこのような時に、子育てという母親としての役割を終え安堵感と同時に、何かしら亡くした孤独感、生きがいを失ったような虚無感を感じ、新たな生きがいを見出すことができず、うつ状態になるものを空の巣症候群といいます。

<体の症状>

肩こり、頭痛、不眠、食欲不振、吐き気、胸苦しさ。

<心の症状>

不安感、うつのような状態、自信喪失、虚無感、他

<空の巣症候群になりやすい人>

子育てが生きがいで、良妻賢母型の専業主婦。

夫との関係よりも子ども優先、そのため夫は子育ては「お前に任せている」になる。

人との付き合い、近所づきあいなどがあまり得意ではない。

外に出るよりも家にいる方が好き、一日中家で家事をやっていることが多い。

趣味がない、子育て以外の興味や楽しみが少ない

<空の巣症候群の対策>

・本人ができる対策

まず他の生きがいや趣味を見つける。少しでも興味のあることに目を向けてみる。

友達とランチなど楽しむ。興味のあるものの勉強会やサークルなどに参加してみる。

新しい資格取得などチャレンジしてみる。

<ご主人ができる対策>

奥さんの存在の大切さ、「私には必要な存在だ」など重要感を伝えてあげる。

空の巣症候群では「もう私は必要ない」とむなしさ(虚無感)を感じています。必要とされていることを伝えるのは、空の巣症候群のとても大きな対策です。

一緒に出かける。共に楽しめるものを見つける。(たまには外食やお茶に誘う、趣味やイベントに誘うなど、今までとは違うものに目を向けるきっかけを与えることは、空の巣症候群の改善に大きく役立ちます。)

<その他>

空の巣症候群の人は、自分の存在価値を見失っていますから、「人の役に立っている」、「自分が必要とされている」、「頼りにされている」と実感できることが大切です。自分の存在価値を見つけられると大きく改善するでしょう。

それでも空の巣症候群が改善に向かわないようでしたら、心療内科の先生にカウンセリングを受けるのもよいと思います。じっくりと話して自分を見つめなおすのも空の巣症候群の改善に効果的です。

<月経前症候群>

 PMSと言われ、月経前になると、頭痛・不安・イライラ・乳房が痛む・腹が張る・便秘・むくみ・のぼせ・神経質になる・だるい・抑うつ、などの、精神的あるいは身体的症状が出ることを言います。

 

原因は不明ですが、ホルモンの影響を受ける器官の感受性が原因とするものや、セロトニンなど神経伝達物資の異常分泌が影響しているとするものなどがあり、約4割の女性が悩んでいます。そのうちの約10%から20%が生活に支障が出るほど重症な人もいます。中学生や高校生の女子でも、月経の何日か前になる特に調子を崩し、登校できない人もいます。

 治療には薬物療法と非薬物治療があります。非薬物療法としては、Drのもと症状をよく調査し成り立ちをよく理解し、規則正しい食事、適度な運動、趣味やリラクゼーションなど気を付けることにより生活習慣を改善します。

 

<主人在宅ストレス症候群>

 今まで仕事一筋、会社に行っていた夫が定年退職してから、あるいは土日などに一日中家に居て、妻を束縛することにより、妻の精神的身体的に調子が悪くなり病気になってしまうことです。(詳しくはこちら)

 

 「亭主元気で留守がいい」などとの言葉がはやりましたが、そのような主婦の気持ちを象徴するように主婦が表す症候群です。主人在宅ストレス症候群は、医学博士・黒川順夫氏が命名した症例です。

 夫が一日中在宅するようになったことや、家に居ることで、妻が精神的または身体的に不調になる病気の一種。胃潰瘍、高血圧などの身体の症状のみならず、過敏性腸症候群や過換気症候群などの心身症、うつ状態やパニック障害など心理的色彩の濃いものまで様々な症状を示します。

 以前は、夫の定年後に妻が発症するケースが多かったのですが、最近は結婚間もない20代・30代の女性の間でも増えています。投薬やカウンセリング及び夫婦関係の調整などが大切です。

 一生懸命働いて帰ってこられるご主人様としたら、何とも厳しい現実かもしれませんが、妻にストレスを与えるような行動をしていないか?など、夫婦の関係を改めて見直す必要があるかもしれません。

 

<白雪姫・コンプレックス>

 子供の頃、母親によって虐待をされていた女性が、母親になった時に今度は自分の娘を虐待してしまうという状態を指します。逆に自分の娘を愛せない状態を「白雪姫の母コンプレックス」と呼びます。

白雪姫の美しさを妬んだ母親によって殺されそうになってしまう、グリム童話の「白雪姫物語」から命名された症候を言います。

 グリム童話の「白雪姫物語」は、物語では継母が殺そうとする物語として知られていますが、実は初版のグリム童話では、加害者は実母となっています。日本でも実の親が子どもを虐待し死なせてしまう報道、頻繁にあります。佐藤紀子は「かつての被害児こそ加害者に最もなりやすく、かつ数世代にもわたる無力感と攻撃者同一化の系譜」と日本の虐待の問題に警鐘を鳴らしています。

 私は、被虐待児だった母親自身の傷ついた心を癒す作業、カウンセリングが必要だと、強く思っています。ご自身が白雪姫・コンプレックスなのでは?そう思わる方はぜひご相談ください。

 

<シンデレラ・コンプレックス>

 男性に高い理想を求め続け、いつか素敵な王子様が自分を迎えに来て、安全で安心できる所に連れて行ってくれると信じ、強く待ち望み続ける女性のことを言います。惨めな境遇にあったシンデレラが素敵な王子様の出現によって幸せになったように、他者によって救われたい・守られていたいという女性の中にある潜在意識にある「依存的願望」の心理状態を言います。

このような無意識の依存欲求は、裕福な家庭で育てられた女性や、高学歴・有能で仕事が出来る女性に多いと言われる。優秀で社会的に自立している反面、他人に依存したいという潜在的な欲求が強いと言われています。

『名付け親のコレット・ダウリングによれば、女性の自立を阻んでいる一つに、女性達自身の内にあるこのような幻想に取りつかれた心理であると言われる。』(辻祥子)

 *かぐや姫・コンプレックスと同じものと考えられています。

 

<スーパーウーマン・シンドローム>

 スーパーウーマン・シンドロームは、キャリアウーマンに多いストレス症候群です。仕事だけでなく、妻として母として完璧であろうと頑張りながらも、自分の目指すレベルでの両立ができないストレスから、心や体に不調が現れた疲弊状態です。精神科の薬物治療が必要です。またカウンセリングを受け、ご自分の認知の仕方や、キャパオーバーになっている可能性を話し合うことも大切です。

 

 仕事でもバリバリと頑張り、仕事を終えると、食事の準備、洗濯、アイロンがけ、子供の世話、明日のお弁当の準備と、主婦の仕事も完璧にこなそうとする女性に多く、特に30代の女性に多くみられる傾向があります。職業人・妻・母・隣人などすべての役割を完璧にこなしてこそ一人前という、強迫観念にさいなまれることから起こすストレス症状です。

 小さい頃から優等生で、責任感が強く頑張り屋、理想も高く完璧主義、周囲の期待に応えようという気持ちが強い、与えられる仕事のレベルも高くプレッシャーも強い、女性が陥りやすい。

 心理的な症状として、やる気がない、イライラしがち、不安、不満、うつ状態を表すことが多いです。

 身体症状では、頭痛・動悸・息切れ・めまい・食べ過ぎ・食欲不振・過敏性大腸炎・生理不順・肩こり・虚脱感など心身の症状を伴います。

 

<身だしなみ症候群>

 朝、身だしなみが整えられないほどの無気力、女性の軽度のうつ病の状態を言います。

 最近では主婦の方が働くのは当たり前になり、仕事に出る主婦も増加しています。そのような中、家庭を切り盛りしながら仕事を持つという主婦は、家庭でのストレスに、職場での人間関係や仕事によるストレスが加わることで、うつ状態に陥ってしまう主婦も少なくありません。毎日一生懸命働き、まじめで上司の評価も高い女性に多くみられます。 

 

 仕事に出ることで家族に迷惑をかけまいと、朝早く起床して今まで通りに家族の朝食や弁当をつくっていた主婦も、仕事をこなしていくという持続的なストレスかかり、だんだん家事全般に手抜きが多くなり、何をするのもおっくうで、朝もパジャマのままで台所に立ち仕事に行くにも身だしなみに手を抜く・・・そのうち仕事も休みがちになり、夫が仕事に出た後、また寝床に入って寝てしまう。

 このような状態を「身だしなみ症候群」と呼び、軽症うつ病のあらわれ方の一つです。毎日が憂鬱で、何もする気が起こらないのが特徴ですが、特に午前中は調子が悪く、朝から化粧や身だしなみに気をつけたり、おしゃれをする気にもならず、何事にもやる気が起こりません。パジャマ姿やノーメークでも平気になってしまうのです

 

お仕事されている方

<帰宅恐怖症候群>

 帰宅恐怖(拒否)症とは、家に居場所がなく、妻の態度や暴言に苦痛を感じて、何となく妻のいる自宅に帰ろうとしない。仕事は終わっているのにわざと残っている、帰りにフードショップや居酒屋などで時間を潰し夜遅くまで帰ろうとしない、または帰ることが出来なくなってしまう症状のことです。うつ状態にまで追い込まれてしまう場合があります。帰宅恐怖(拒否)症の夫を作る、妻の性格に共通した特徴があるようです。

 

 結婚前は、多少わがままでも多少気が強くても、そこが魅力だったはずなのに・・・。今は夫の顔を見るなりガミガミ文句を言う妻・または夫の為を思っての言葉かもしれないが夫からすると命令調に聞こえる・全て支配されているようで窮屈、など家に帰ってもラクに居ることが出来ない夫は家庭に活力源を見いだせず、帰るのを拒むようになります。

 また家庭は妻と子どもで成り立っているため、自分の存在価値も見出せません。そのように居場所が見つからないことから、帰りたくない気分になります。

 帰宅恐怖症になりやすい夫の性格としては、気が弱く大人しい、生真面目、争いごとが嫌い、自分さえ我慢すれば…と思いあまり自己主張しない男性です。

反対に、帰宅恐怖症の夫を作る妻の性格は、 完璧主義、我が強い、相手を思うように動かしたい、感情の起伏が激しい、負けず嫌い、夫よりも収入面でも自立している。このような妻は注意してください。

 一度夫婦の関係を互いに見直し、良好なコミュニケーションの積み重ねを大切にすることが回復への道となります。また夫は何か趣味を見つけてストレス発散できると良いでしょう。

 

<サザエさん症候群>

 サザエさん症候群とは、休日の終わり頃から月曜日からの仕事の始まりを実感して憂鬱になるものです。日曜日の夕方放映される「サザエさん」が終わる頃から月曜日の朝になると、憂鬱・虚しさなどの気分に襲われ、会社に行けなくなってしまう症候の人をいます。頭痛・めまい・吐き気などの症状が伴うこともあります。早めに専門家受診やカウンセリングを受けましょう。

 

 毎週日曜日18:30~19:00にフジテレビ系列のテレビ局で放送されている『サザエさん』のアニメを見た後、急に、憂鬱でしんどい気分になったり、億劫な気分になり「あ~ぁ、明日からまた仕事かぁ」などと思い、仕事や学校へ行かねばならない現実に直面して、体調不良や倦怠感を訴える症状の俗称を言います。休日の終わりを自覚する最も多いパターンが、日本での放送時間帯であることから、この名称がつけられたとされます。

 主に学生や会社員など、月曜日から学校や勤務が始まる人に起こりうる症状です。またコンピュータープログラマーなど人との接触が少ない職種で、友達や恋人が居ない一人暮らしの女性に多いとも言われています。ごく軽度のうつ病の一種とする説もあります。

 『サザエさん』以外の、日曜の終わりを連想させる他のものでも、同様の症状が起こるようです。サザエさんを見なくても、孤独な休日には、このような精神状態に陥ることがあります。

世界的に、休日明けの物憂い(ものうい)月曜日として「ブルー マンデー」は、誰しも経験し広く認識され、かつ言われています。

 

<サラリーマン・アパシー・シンドローム>

 職場の仕事や人間関係に対して無気力・無関心になる状態。職場以外の人間関係は良好で、自分の役割もきちんと果たせます。職場で見られる青年期に多いアパシー・シンドロームの一種です。(詳しくは青年期のアパシー・シンドロームへ)

 

<サンドイッチ症候群>

 仕事をする人が、上司と部下に挟まれて身動きできない立場をサンドイッチに例え、中間管理職特有のうつ状態をサンドイッチ症候群と言います。ストレスによって自律神経のバランスが不安定になり、慢性疲労状態 抑うつ状態 疲労感 頭痛 高血圧 動悸 めまい 不眠 消化器官系の不調など、様々な症状が起こります。

 別名「管理職症候群、マネージャー・シンドローム」などとも呼ぶ。

 

 管理職者が多い年代である中年期世代に、多く発病する傾向があります。上司と部下の板挟み、リストラのプレッシャーといったストレスに加え、自分自身のノルマ、加齢による気力・体力の衰え、増加する仕事量など、様々なストレスが重なり身体症状として現れます。
 仕事上のストレスだけでなく、中年期の多くの人は、子供が思春期を迎えている、子どもの大学の教育費、親の介護、夫婦関係の悩みなど、家庭でのストレスも悩みの種になりがちです。重なるストレスが頑張る中間管理職の方を追いつめてしまいます。

なりやすい人は、生真面目で誠実、自分で抱え込む、頼まれたことを断れない、周囲に気を使う、部下の面倒見が良いなどの特徴があります。

 精神科受診で薬物治療するのが良いと思われますが、カウンセリングを受ける・一人で抱え込まないで信頼できる人に相談する・気分転換をするなど生活のなかでもストレス過多にならないようにするのが良いでしょう。

 

<仕事依存症候群>

 毎日夜遅くまで残業することが当たり前になっていませんか、休みの日にはしっかり休息をとっていますか、家族との語らいはありますか、いつの間にか仕事のために生きているようになっていませんか?

 仕事依存とは、仕事のみが生きがいで、毎日遅くまで残業し、休日にも仕事のことを考えているような状態になっている人のことを言います。ただし生産性のある依存症なので、単に「仕事熱心な人」と認知され、日本ではそれがかえって評価されている場合があります。本人が気づいていない場合もあります。別名 ワーカーホリック

 

 日本人は昔から、世界一働き者と言われるほどよく働きました。特に男性の多くは、会社に「奉仕している」と言われるほど働いているのではないでしょうか。仕事に専念し、会社に認められることに意義を見つけ、家庭よりも仕事が美徳、と思っている人もいます。そのうちに家庭よりも会社の方が居心地良くなり、更に残業に拍車がかかってしまうのです。

 そして、土日でも仕事のことが頭から離れず、つい出社して業務をおこない、体調が優れない状態でも無理して頑張ってしまいます。自分では「自分は仕事を好きでやってる」と勘違いし、気付かない場合があります。年齢的、体力的にもオーバーワークになっていることに気付かず、疲労困憊してしまうまで仕事に打ち込みます。疲憊してうつ病になってしまうこともあります。そうなる前に早めにカウンセリングにお越しください。

 

<出社拒否症候群>

 何となく会社に行きたくない。気力がわ湧かない。会社に行こうと思うが吐き気がしたりお腹が痛くなったりする。仕事のことを考えただけで動悸がしてくる、汗が出てくるなどの症状が出ます。このような症状は30代~50代前半の男性に増えています。「出勤拒否症」「出社恐怖症」「出社困難症」「頻回欠勤」などともよばれています。

 

 会社に行きたくないという出社拒否の理由はさまざまですが、症状としては次のようなものがあげられます。

・心理的な症状;目は覚めているのに布団から出るのが億劫、時間がないのに支度が出来ない、気分が沈んでやる気が出ない。

・身体的な症状:仕事がある日は腹痛や頭痛、めまい、下痢に襲われる、通勤途中に吐き気や動機を感じる、などの症状が現れる人が多いようです。

 出社拒否症は、本人の性格も影響しているようで、几帳面で真面目・完璧主義・内気で、コミュニケーションが苦手・些細な事にこだわる人、などが多いようです。「行かなければ」そう思う気持ちがさらに自分を追い込むことになる場合もあります。

 このような状態が何日か続くようでしたら、早めに専門医に受診してください。薬物療法は重要です。また休養やカウンセリングを受けることも大切です。我慢して中途半端に出社するより、1週間ほど休んでリラックスするのも良いようです。このような人には、周囲の人はあまり焦らせるような励ましの言葉はかけないようにしましょう。見守るスタンスで関わってあげてください。

 

<飛行機雲症候群>

 それまで一生懸命生きてきた人間が、ある日ふと人生を振り返り、何の為に生きているかわからなくなる、「生き甲斐」を見失う心の病気です。目標を喪失している自分に気がついてしまうと言う訳です。未婚のキャリアウーマンに多いようです。

 がむしゃらに頑張ってきた人間が、なぜ自分は頑張っているのか…?自問自答してしまい、答えが見つけられずに悩んでストレスを抱える症状を言います。

 一生懸命働き続けたけれど、夫や子どもがいない自分が何のために働くのか‥見失い、やがては消えていく飛行機雲を何となくぼうっと眺めている時のような、無力感、脱力感に突然おそわれます。結婚せずがむしゃらに頑張って仕事をしてきた女性に多く、昇進や業績が認められた時などをきっかけに発症します。これまでの自分の人生を振り返った時に、むなしさ以外には何も残っていないという感覚にとらわれ、気力を失ってしまうのです。

 このような状態になると、自分の感情をコントロールできなくなり、イライラした気分で眠れなくなります。常に不安感がつきまとい言動も不安定になります。お気兼ねなくカウンセリングにお越しください。

 

中年・老年期の方

<上昇停止症候群>

 上昇停止症候群は、以前部下だった人が自分より先に出世したり、同期入社した人が先に昇進した、また高い評価を受けていることを知ったのをきっかけに発症する病態です。自分自身に対する自信を喪失したり、仕事に対する無気力感を呈します。中高年期の方に発症しやすく、この病態に陥る可能性が高い方は、ドロップアウトした方だけではなく、出世のトップランナーであった方や順調な出世の道筋を重ねてきた方にも起こり得る症状です。「年と共に地位が上がり、収入が上がり、社会的な力が強まり、家庭も豊かになる」という思い込みが、突然破たんすることによって生じる心身の症状」小此木圭吾

 昇進を目標として一生懸命はたらいてきた人が、これ以上の昇進を望めないことに気づいた。つまり出世コースからの脱落や定年による心身不調の症候を言います。

 過去に挫折なく順風満帆に出世街道を走ってきたエリート社員や、主に勤勉で優秀な、上昇志向型の中年のサラリーマンが、「こんなに頑張ったのに全部無駄だった。もう頑張っても同じだ」との思いが強くなることが、上昇停止症候群の原因です。負けず嫌いのサラリーマンは要注意です。ライフサイクルにおいても活力ある青年期から成人期を通過し、低下し始めた体力なども自覚することも原因と言えます。

 症状としては、あきらめ感や、自己評価の低下、無気力状態に陥り何をする気にもなれない、疲労感を感じたりするようになります。この状態が長く続くとうつ病に進展する場合が多いので、初期段階での適切な治療が必要になります。状態が悪化すると、会社に通勤して仕事をすることができなくなったり、人と話したりすることが出来なくなります。

 このような症状が出た時には早めに受診されることをお勧めします。脳波の検査をし、うつ病の治療を応用して行われることが多く、薬物療法によって治療が行われます。
「昇進うつ病」

上昇停止症候群とは反対に、昇進したときにうつ状態になるもので、昇進したのだから「会社の期待に応えよう力を発揮しよう」と思ったが、うまくいかない事態が生じたとき、自分は無能でその地位にふさわしくないと感じて落ちこむような状態をさします。

 

<窓際族症候群>

 窓際族とは、日本の企業や団体の職場において、出世ラインに乗れなかった中高年サラリーマンの中で、実質的な仕事を与えられず閑職に追いやられ、遊軍的な立場に置かれた人、主に中高年の社員・職員を人を揶揄する言葉です。

 

 1977年(昭和52年)6月の北海道新聞のコラムで、ラインの管理職から外れた者は仕事も与えられず、窓際に追いやられたデスクで新聞を読んだり、外を眺めては時間を潰すという光景を『窓際おじさん』という言葉で載せられました。窓際族は『族』という言葉から複数人と思われますが、個人に対して使われることのほうが多いです。窓際族は、企業が終身雇用を謳っていたことから、能力や人間関係などの理由から年齢に応じた適切なポストを社内に用意できない社員であっても、定年まで雇用を続けざるをえないため確立したポストであり、人員削減を中心としたリストラが行われるようになってからは、窓際族にさえなれないのが現状です。

 さて窓際は一見すると管理職の席のようですが、実際には西日の入る悪環境であり、ていのよい厄介払いでした。

 

<ミドルエージ・シンドローム>

 ミドルエイジ・シンドロームとは中年症候群のことであり、中年のサラリーマンが、職場の環境で起こす精神的な症状を言います。仕事熱心で猛烈(もうれつ)社員型の人に多くみられます。ミドルエイジ・シンドロームには、前出した『昇進うつ病』、『昇停止症候群』、そして仕事に熱心に打ちこみすぎてそのストレスや体力的・精神的消耗のためにうつ状態になる『過剰適応症候群』などいくつかのタイプがあります。

 

 ミドルエイジ・シンドロームの原因には、中年のサラリーマンの勤続疲労が関わっています。長きにわたり働いてきた人が、それまでの勤続による疲労によりこの症候群を生じることが最も多い例として考えられています。働く会社内の環境や地位などが心身に大きなストレスとして負荷になることが具体的な誘因として多く挙げられており、職場環境が大きな要因となっています。

 家庭では、子どもの教育、マイホーム計画、老いた両親への責任、老後への人生設計など、抱える問題が一気に増え始めるのもこの頃です。
 ミドルエイジ・シンドロームの治療法は、基本的に、仕事が生きがいだけの自分ではなく、自分の生き方そのものや、人生観を客観的に見つめ直していくのが良いです。また、なんでも熱心に打ち込む人もいらっしゃるのでその場合は、息の抜き方を見つけるように探りながら直していくのが効果的だと言われています。

 

社会人・一般の方

<アスペルガー症候群>

 発達障害の中で、2013年にアスペルガー症候群という診断名は削除されましたが、アスペルガー症候群という概念はまだ一般的に使用されています。

 アスペルガー症候群は、他人との距離感がつかめない、相手の気持ちをくみ取れないなど他人の情緒を理解することができません。また思ったことをそのまま口にしてしまうなど、いわゆる空気が読めないためコミュニケーションをとることが苦手で、こだわりが強く、変化を嫌います。

 症状の軽度にもよりますが、一方で、アスペルガー症候群は、知的能力に問題はなく得意分野で活躍している人も大勢います。何となく空気が読めないし、明らかに行動がおかしいというわけではないが、細部や差異によく気付くし、公平平等の精神が強く、真面目で律儀である、など仕事に活かしやすい特徴を併せ持つことがあります。

 職場では「少し変わった人」と思われているかもしれませんが、社会生活は成立しているので、家族間でさまざまなトラブルが生じていても、あまり表面化することはない場合もあります。

 予定変更が苦手、こだわりが強いなど、程度の差はあれ、どんな人にも当てはまる性格の一部ともいえます。

アスペルガー症候群とは

 アスペルガー症候群は、発達障害のなかの広汎性発達障害に分類され、自閉症のひとつのタイプです。2013年まではアスペルガー症候群という診断名が最も多かったのですが、診断基準・診断名の変更で現在では「アスペルガー症候群」は無くなり、自閉症スペクトラム(ASD)と呼ばれるようになっています。

<アスペルガー症候群の特徴>

光や音、味、などに敏感。

アイコンタクトが苦手、目線が合わないまたは相手の顔や目を見すぎる。

相手のしぐさや表情からの情報で相手の心を読み取ることが出来ない。

思ったことをそのままボソボソと口に出してしまう。

場にそぐわない、大人びた難しい言葉を使いたがる。 

年齢にそぐわない丁寧語をよく使う。

難しい言葉などよくしゃべるが、それほど意味の理解をしていない。

相手の興味が無いのに、自分の関心があることを喋りまくる。

同年齢の子供と波長が合わない。

距離感がつかめず(男性の場合)女性との距離が妙に近すぎる。

相手の言ったことを小声で繰り返した後、返事をする。

会話でのジェスチャーや仕草が、大げさすぎたり、不自然。

真面目すぎて優遇がきかない。

行動のパターン・順序、物の配置、レイアウト、など規則正しいものにこだわる。

動作がぎこちない また手先が不器用など細かな運動能力に遅れが見有られる。

手をぶらぶら振る、ひらひらさせる、手に息をふっふっと吹きかけるなど常同運動。

意味のない衝動的な手や指の動きもしばしばみられる。

チック症を併発している場合が多い。

フワフワと飛び跳ねるような歩き方をする。

睡眠障害を起こしやすい。

 

・アスペルガー症候群の原因

アスペルガー症候群は、自閉症と同様に先天的な脳の機能不全による障害であると言われています。 脳のどの部分の障害であるかなど、詳細は現在もわかっていません。親の育て方が原因ではありません。

 

・アスペルガー症候群の特徴

アスペルガー症候群の人々には、「表情や身振り、声の抑揚、姿勢などが独特」「親しい友人関係を築けない」「慣習的な暗黙のルールが分からない」「会話で、冗談や比喩・皮肉が分からない」「興味の対象が独特で変わっている(特殊な物の収集癖があるなど)」といった特徴があります。このほかに身体の使い方がぎこちなく「不器用」な場合が多くみられます。

 

・幼児期のアスペルガー症候群の特徴

アスペルガー症候群の子どもは、言語や知能の発達に遅れがないため、これまで幼児期に気づかれることがあまりありませんでした。しかし近年では、幼児期にみられる特徴が少しずつわかってきました。「ひとり遊びを好む」「人とする『ごっこ』遊びが広がりにくい」「同じ遊びを繰り返す傾向が強い」「行動がパターン化し融通がきかない」などです。保育園や幼稚園では「他の子どもにあまり関心がない」「集団で遊ばない」などの特徴がみられます。
このような子どもは集団生活ではストレスをためやすいので、できる限り早期から子どもの特徴を理解し、その子どもにあった支援を専門家に相談して、家庭や地域と連携して行うことが大切です。早期からの適切な関わりは、子どもが安心して力を伸ばしていくことにつながります。

 

・アスペルガー症候群の発生頻度

狭い意味でのアスペルガー症候群は約4000人に1人と言われています。しかし知的な遅れがなく言葉の流暢な非定型自閉症の人々も含めた広い意味での「アスペルガー症候群」の発生頻度は自閉症よりも多いことが知られています。
性別では男性に多いですが、女性でも診断につながらずに対人関係の悩みを抱えている人々が、これまで考えられていたよりは多いことが分かってきています。

 

・アスペルガー症候群の治療

アスペルガー症候群の治療は告知し自分で病気を認めることから始まります。それは考え方のくせを認識していたほうが、治療がスムーズに進むからです。アスペルガー症候群は薬で治る病気ではありませんが、症状を和らげるために使います。薬を使うことで、脳の機能を補助したり、感情の変動のしやすさやストレス耐性の低さを改善したりできます。また薬による治療だけでなく、心理療法(心理カウンセリング)や認知行動療法を合わせて行ったり、デイケアなどで社会行動を学んでいくことも大切です。

 

<アダルトチルドレン>

 もともとアメリカ社会福祉の現場の人達から生まれた言葉で、正式にはアダルトチルドレン・オブ・アルコホリックで、当初は、狭義のアダルトチルドレンの行動パターンや心身の障害が注目されていました。その後、アルコール以外の薬物・ギャンブル依存や仕事中毒の親を持つ子ども、あるいは幼児虐待を受けて育った人にも同じような行動パターンがみられることが指摘されました。そのため次第にアルコール依存症の家族の問題の枠を超えて、「子どものころに親から何らかの心的外傷を受けたと考えている大人」の意味で使われることが多くなりました。一般にACは自分の感情を認めたり、表現することが苦手です。


 アルコール依存症の親が居る家庭で育った・家庭問題を持つ家族の下で育ったことにより、成人してもなお心理的外傷を持つ人を言います。アルコール依存症の家庭の子供たちの一部は、非行などの問題行動を起こしますが、大部分は目立たずに混乱した家族システムに適応して少年時代を生きのびます。

 しかし思春期以後になると、特徴的な感情と行動の障害を起こしやすい酒害家庭の子供たちは、成長期に、歪んだ家族関係の中で、「家庭の秘密を外に漏らしてはならない。両親を困らせるような余計な質問をしてはならない」と育てられ、両親も身近な大人たちの誰も救い出してはくれない苛酷な状況で、やがて自分の心配や悩みを話すことをやめ、問題に正面から立ち向かうことを避けるようになります。また、彼らは、期待して裏切られるよりは、誰も信用しないことを選ぶようになり、さらに、不安になったり、悲しんだりして、余計に両親を困らせたり、惨めな思いをするよりは、自分の感情自体を押し殺すようになるのです。「よい子」ほど、早くから徹底して、酒害家庭の暗黙のルールを身につけてしまうのです。
 しかし、幼い彼らが自分に課す「しゃべるな。信じるな。感じるな」というその不文律は、成人して後も不健康な感情、思考、行動の癖として残り、それ自体が彼らの人生を縛りつけます。また彼らは、考え方に柔軟性を欠き、過度に支配的である。あるいは逆に他人に依存的で、自分の人生を主体的に選択することができない。しばしば罪悪感と恐れの感覚に脅かされ、抑うつ感に悩み、他人を信頼する能力を欠いている。大人になった彼らは、かつて体験したことがない「正常な対人関係」を手探りで演じようとして、失敗を重ね、疲れて挫折してしまいます。
 ACのこのような障害は、治療あるいは正しい対応によって、回復することができますので、専門家受診やカウンセリングを受けましょう。また、親のアルコール問題に早くから対処することによってその次世代の子供たちの成人後に起こるこれらの問題の予防も可能です。


<アライグマ症候群>

 自分の手が汚れているのではないかという恐怖感に襲われて、何度もあるいは何時間も繰り返し手を洗わずにはいられなくなる病気です。不潔恐怖症あるいは潔癖症候群とも言います。飼育されているアライグマが食べ物を〈洗う〉ようすになぞらえた呼び名です。

 

 アライグマ症候群は、遺伝的な生来の気質に、ストレスが加わって発症することが多い強迫神経症の一種です。疾病名としては強迫性障害・強迫神経症と言います。神経症の一種で、本人がその違和感に気づいても、自分の努力や家族等の協力だけで症状を寛解させることはできません。症状が見られたときには精神科または心療内科の専門医を受診しましょう。 洗浄強迫はうつ病や統合失調症等の他の病気の症状として現れることもあります。 安易な自己判断や自己流の解決法に頼らず、早めにカウンセリングを受けるなど専門家を頼ることが大切です。

 

<過敏性腸症候群>

 過敏性腸症候群(IBS)とは検査を行っても異常が無い(器質的病変)にも関わらず、腹痛、下痢、便秘、ガスがでる、腹部膨満感などの症状が起こる病気とされています。痙攣性大腸炎、腸痙攣、粘液性腸炎、神経性腸炎などとも呼ばれることがあります。また自律神経失調症の一つでもあります。交替(混合)型と神経性の便秘型では異常収縮がほとんどない、ねじれなどの形態異常により起こっているケースがあるようです。
 

 日本では症状が軽いものも含めて約1000万人以上の方がこの病気を持っていると言われています。 そして過敏性腸症候群(IBS)自体がストレスの原因にもなり、負の連鎖が起きるケースが非常に多く、大変精神的に苦しんでいる方が非常に多い病です。

過敏性腸症候群は以下のようなものがあります。

①便秘と下痢が交互に現れる「交替(混合)型」 ②「神経性下痢」我慢してせき止める事ができない。 

③胃腸機能が低下することにより起こる「神経性便秘」 ④ストレスなどで腹痛後に粘液が大量に排泄される「粘液分泌型」強い腹痛の後、便ではなく粘液が出る、⑤ストレスなどでおならやガスの発生し、膨満感やおなら、ゲップなど「ガス産出型」

<原因>

ストレスや心理状況による影響が最も強く、自律神経の異常を引き起こしますので、不安・緊張・トラウマ・恐れなどの感情も深く関係しているといわれています。症状がでることを恐れることも、不安に思うことの精神的苦痛です。また暴飲暴食、不規則な生活、過労、睡眠異常による影響。消化管の筋肉の異常な収縮により蠕動に異常が起こります。(早い、遅い、強い、弱いなど) 

​ 精神科や心療内科での薬物治療をお勧めします。

 

<朝刊・シンドローム>

 朝刊シンドロームとは、朝刊も読む気がしない程気力や関心を失っている状態のことを言います。夜に眠れない上に、朝起きるのが辛いという特徴もあります。会社でのストレスによってのうつ病やその他の病気の初期段階と認識すべきです。

 

 いつもは電車の中で本を読むのに、本を開く気にもなれない、夜眠れないし、朝も起きれないうえに体がダルイ、午前中は何もしたくないけれど、夕方から元気になる。こんな経験をしたことはありませんか?これらの症状は軽症うつ病の初期症状とされ、身だしなみシンドロームや朝刊シンドロームがあります。

 朝刊が読めないほど無気力。「朝刊シンドローム」は、その名のとおり朝刊さえも読む気がしないほど、気力も関心も失い」、いつもの朝の生活パターンが乱れた状態をさしています。うつ病の初期症状として、エスカレートしていくと、夕方でも元気が出ず、家に帰っても楽しみだったテレビなどにも興味を失い、本格的なうつ状態になってしまう場合があります。たとえば、几帳面で真面目、責任感が強い、まわりに気を遣う、完璧主義、規則や秩序を重んじて組織に依存するなどです。昇進や転勤、転職、過労など、何らかのきっかけがあることも多いようです。

​ このような軽い症状は放ったらかしにしないでください。軽いうちに早めのケアが大切なポイントです。「あれ、いつもと違うな」と感じたら、「何が違うのか?」「どうしてそうなったのか?」を考えてみましょう。そこから次のスッテプへ進むことができます。そしてケアをするならやはり専門機関受診やカウンセラーに相談することが得策です。単なる怠け癖だと思って放置してしまうと回復も遅くなってしまいます。

 

<テクノストレス症候群>

 アメリカの臨床心理学者「グレイグ・ブロート」が「テクノストレス」の著書中で指摘した2つの病理現象の一つです。OA(オフィス・オートメーション)によって引き起こされる精神的な歪(ゆが)みを総称したものです。これには大きく分けて、1,コンピュータ不安型で、コンピュータの機器になじめず、ストレスがたまり心身が拒否反応をおこしてしまうもの。2,コンピュータ耽溺型で、コンピュータに過剰適応してしまい、心のバランスが失われ、対人関係をうまく処理できなくなるものです。

テクノ過剰的応症ともいわれ、コンピューターに大変興味があり取り扱いに習熟し適正がある人がかかりやすい傾向にあります。 

 

<身体の症状>

目の乾き、目の疲れ、目がかすむ、ぼやける、充血、視力の低下、肩のコリ、首のコリ、肩や腕の疲れ、背中のコリ、手の指のしびれ、疲労感、だるさ、頭痛、食欲不振。

 

<心の症状>

イライラ、無気力、不安感、不眠、抑うつ状態、落ち込み

 

<なりやすい人>

パソコンでの仕事を長時間している 長時間ゲームをしている 長時間テレビをみている

パソコン仕事の合い間は、ほとんど休憩をとらない(1時間以上)

気がつくと、集中して何時間もパソコン仕事をし続けていることが多い

・対策としては1時間作業したら10分程度休んだり、適度に体を動かす、といったことは、テクノストレス症候群の対策にとても大切です。またパソコンの画面の設置場所は、直射日光が当たらず、照明が反射せず、十分に明るい場所にしてください。画面と目の距離も、40cmから50cm程度になるように気をつけてください。

 

<荷下ろし症候群>

 荷おろし症候群とは、抱えていた問題や課題などの大きなやるべき事をやり遂げたあと、精神的ストレス(精神的負荷)から解放されることによって、何もやる気が出なくなってしまう状態のことのです。脱力感・無気力が押し寄せてきて、エスカレートすると抑うつ状態にまで発展してしまいます。普通であれば、人は何かを成し遂げた時に「心地の良い達成感」を味わうものですが、心にポッカリと穴が空いてしまいがちな人は要注意です。

 荷おろし症候群はひどい場合はうつ病にまで発展する怖い症状です。仕事などで、休む間もなくストレスな生活にあった人が、その重荷から開放されたときに罹るうつ病のことです。つまり「やり切った!」あとに陥る状態です。

学生:受験や学業や部活動

サラリーマンやOL:任されていた大きなプロジェクト

母親:子供が成人するまで打ち込んできた子育て(空の巣症候群)

更年期の人:数十年務めておえた定年退職

 

 これらを達成し終えた後に、自分自身が背負っていた荷物(ストレス)から解放され”荷おろし症候群”となってしまいます。特に大きな節目の時や、大型連休(春休み・夏休み・冬休み・卒業)などの時期に注意が必要になります。

<燃え尽き症候群との違い>

「燃え尽き症候群」は、現在抱えている問題や課題、そして自分自身自ら献身的に打ち込んでいるものが、長期間努力しても、十分な期待している結果が得られなかった場合、あるいはうまくいかなかった結果が生じた時に、疲労感や徒労感・欲求不満を感じてしまう状態を言います。

「荷おろし症候群」はやり切った状態から起きるものとは違うのです。しかし、荷おろし症候群と燃え尽き症候群になる人の傾向としては、性格が真面目、責任感が強い、 何事にも熱しにくく冷めにくいなどの共通する特徴があります。

<予防するには>

まず、何か他に好きなことを見つける、興味を持つ、テレビ番組を毎週あるいは毎日楽しみにする。雑誌や漫画など見るなど、休みの日には少しでもストレスや打ち込んでいるものから解放される時間を作る。ことが大切です。他の事柄にもアンテナを張り意識を分散させるのが得策です。

 

<のび太・ジャイアン症候群>

 のび太・ジャイアン症候群(のびたジャイアンしょうこうぐん)は、藤子・F・不二雄の漫画作品『ドラえもん』の登場人物の、野比のび太とジャイアンに由来し、注意欠陥・多動性障害 (ADHD) の症例を、のび太とジャイアンという馴染み深いキャラクターで例えて伝えようと司馬理英子の書籍内にて命名した造語です。

 ADHD(Attention-deficit  hyperactivity disorder)「注意欠陥・多動性障害」とは、注意力に欠け、落ち着きがなく、時に衝動的な行動をとる病気です。ADHDは症状のあらわれ方により、(1)多動・衝動優勢型、(2)不注意優勢型、(3)混合型、この3種類に分類されます。この3種類のタイプのうち、ついつい手が出てしまう「多動・衝動優勢型」を「ジャイアン型」、ついつい失敗を繰り返してしまう「不注意優勢型」をのび太タイプ、として考えています。
以前は子供特有のものとされてきましたが、最近では大人にも多いということが分かってきています。

 

<ADHDの基本的症状>

・多動:いつも落ち着きがなく、そわそわしている。

・不注意:集中できず、気が散りやすい

・衝動性:後先考えず、思いつきで行動してしまう。

・仕事の先延ばし傾向:―期限が守れず、仕事がたまる。

・感情の不安定性:大きくなった子供たち」

・ストレス耐性が低い:心配と不安が感情の暴発を招く

・対人スキル・社会性の未熟:その場の空気が読めず、人の話が聞けない。

・低い自己評価―:マイナス思考と強い劣等感

・新奇追求傾向・独創性:飽きっぽく、一つのことが長続きしない。

 

<ADHDのほかの症状>

・整理整頓ができず、忘れ物が多い:いつも必要な物がどこにあるか探し回る

・低い生活の技術:計画性がなく、管理が不得意

・事故を起こしやすい:ジャイアン型が危険

・睡眠障害と昼間の居眠り:寝ていても寝不足

・習癖:女性に多い抜毛癖

・依存症や嗜癖行動に走りやすい:自己投与したがる脳

・のめり込みとマニアックな傾向:男性に多い収集癖とこだわり傾向

 

 もちろんこれらの症状がすべて出現するわけではありません。これらにない症状をしめすこともありますし、個人差もあります。全く逆の症状を示すこともあります。だいたいの傾向としてとらえてください。次に、ADHDは症状のあらわれ方により次の3種類に分類されます。

① 多動・衝動優勢型

② 不注意優勢型

③ 混合型

この3種類のタイプのうち、ついつい手が出てしまう「多動・衝動優勢型」を「ジャイアン型」、ついつい失敗を繰り返してしまう「不注意優勢型」をのび太タイプ、として考えています。


<多動・衝動性優勢型「ジャイアンタイプ」>

衝動が抑えられず、横から割り込んでしまう

思ったことをすぐに口にしてしまう

衝動性が抑えられず、ささいなことで手を出してしまったり、大声を出したりする
ルールを無視してでも自分のやりたい気持ちを優先させてしまう
人の持っているものが気になると手に取らずにいられない

 

<不注意優勢型「のび太タイプ」>

忘れ物、失くしものが多い ボーっとしている
不注意のため、テストではうっかりミスを繰り返し、成績が振るわない。

自分の好きなことをボーっと考えているので、人の話を聞いていないように見える

コツコツ積み重ねるのが苦手、すぐにあきらめてしまう

行動が他の子よりワンテンポ遅れる


<混合型>
上記の不注意、多動・衝動の両方の症状がみられるもの
(不注意、多動性、衝動性のあらわれ方の度合いは人によって違います)

 

<治療法>

 まず一人で抱え込まずに医療機関や学校、相談機関に相談してください。ADHD・ADDは脳の機能障害によるものです。病気ではないので基本的に完治はしません。しかし適切な治療とサポートをすることによって、その症状が改善することがありますので、発達障害にたけている専門医の受診をお勧めします。Drのご判断で必要ならば投薬治療(コンサータ・ストラテラなど)を組み合わせていきます。

 そして、ご本人でもどうにもならない辛さを話し合うカウンセリングの継続が効果的です。まずは家族が「出来なくて困っているのは本人」ということを理解し、子供の気持ちをサポートすることから治療は始まります。また学齢期のお子さんであれば学校と連携を取り、子供の学習の環境を整えることも大事となってきます。

 家庭、学校の対処を踏まえ、家庭での接し方としては、本人なりに一生懸命やっているのです。それを踏まえて、罰ではなく、ご褒美や褒 めることで適切な行動へ導いてください。ADHD・ADDのお子さんはその症状から叱られることが多く、自信を無くしてしまいがちです。他のお子さんと比べず、本人ができたことを褒めてあげてください。

 指示は口頭での指示よりも、イメージ(絵やリスト表など)で伝える方が伝わりやすいです。本人がわかりやすいよう具体的に指示をしてあげてください。

 また悪いことばかりでなく、多動は『フットワークが軽い、アクティブ』とも言え、マイナスの視点を変えれば、プラスになることもあります。そのためには子供に自信を持たせること、家族の理解、支援、自分のできない部分にどう向き合っていくかが大切になります。

 

<バーンアウト・シンドローム>

 アメリカの精神分析学者H・フルーデンバーガーが命名したもので、「燃え尽き」とは自分が最善と信じて打ちこんできた仕事、生き方、対人関係のもち方が、まったく期待はずれに終わったことによってもたらされる疲弊(ひへい)のありさまと定義されています。
「燃え尽き症候群の人は、自分の仕事に通常以上の時間と労力をかけざるを得ないために、個人のパフォーマンスが下がり、また仕事にエネルギーを使いはたしたためにおこります。症状として、心身の極度の疲労と感情の枯渇(こかつ)、自己嫌悪、仕事嫌悪、思いやりの喪失などが現われます。エネルギッシュで理想の高い、猛烈社員型のビジネスマンやキャリア・ウーマン、受験生などに、この症候群がみられます。

 

いつでも燃え尽き症候群を予測できるわけではありませんが、燃え尽き症候群を引き起こす次の要素が特定されています。

・ワークライフバランスが悪い

・勉強や仕事をするための能力、トレーニング、またはサポートの欠如

・ストレスの溜まる職場環境

・意義や重要性が感じられない仕事に就いている

・適切なセルフケア(運動、良好な食生活など)ができていない

・完璧主義的な傾向がある

 

 また燃え尽き症候群の兆候には、次の10の兆候があるようです。その中でいくつか当てはまるものがある場合は、おそらくあなたは燃え尽き症候群、もしくはそうなりそうな状態にあると思われます。

1. いつも体がだるい

十分な睡眠が取れていないと感じていませんか。朝起きてすぐ疲れていませんか。いつも体がだるいと感じていませんか。心身ともに疲れてはいませんか。これらは別の健康問題の兆候かもしれませんが、通常は個人的もしくは専門的な燃え尽き症候群の可能性が高いです。

2. 不健康なライフスタイル

燃え尽き症候群に苦しむ人たちは、健康的なライフタイルを選ぶエネルギーがない場合が多いです。たとえば、過食や拒食、ジャンクフードなどの不健康な食事、もしくは運動不足などです。また研究によると、不安や気分の落ち込みを和らげるためにお酒を頼り、飲み過ぎる傾向もあることがわかっています。

3. いつも仕事のことが頭から離れない

自由な時間に受験のことや仕事のことを考えるのはよくあります。しかし、それが恐怖の感情を伴うなど日々の行動に影響を与えている場合は、燃え尽き症候群になりかけている可能性があります。

4. ストレスによる健康問題

燃え尽き症候群に苦しんでいる人たちは、しばしば気分の落ち込みや不安など、ストレスと関係する健康上の問題を抱えています。たとえば胃腸の不調や腰痛、頻繁に起こる頭痛や無気力状態などです。

5. 不眠症になる

一時的な不眠症に陥ることは誰しもあるでしょう。しかしそれが頻繁にあり、特に仕事に関する考えが頭の中を巡って眠れないという場合は、燃え尽き症候群の可能性があります。この場合、すぐに十分な睡眠を取るための健康法に取り組むことが重要です。

6. 日々の活動を楽しめない

燃え尽き症候群および鬱と関係するその他の兆候として、日々の活動を楽しめないということがあげられます。昔は仕事が楽しいと思っていたけれど、今では無関心で、時には恐怖さえ感じるという状態です。自分の個人的な生活に満足できず、昔は楽しめていたことにも全く魅力を感じなくなる場合もあります。

7. 仕事や家でイライラすることが増えた

感情が抑えられない時に、周りに八つ当たりするのは簡単です。自分の個人的な問題や疲労に圧倒され、小さな腹立ちが積み重なって大きな怒りやイライラの感情へと膨らんでいきます。

8. 仕事に対していつも冷笑的になる

仕事をする時に、孤立してフラストレーションが溜まり、職場で冷笑的になってしまう可能性があります。上司や同僚が信頼できなくなり、彼らの行動に対し疑心暗鬼になることがあります。

9. 頻繁に欠勤するようになる

研究によると、燃え尽き症候群に苦しんでいる人たちは、遅刻や欠勤が多い傾向があるということです。気付けば仕事を欠勤するための言い訳を探していたり、時間通りに仕事場に着こうという気を失くしていたりするかもしれません。

10. 仕事のパフォーマンスが悪い

以前は仕事が良くできていたのに、いつしか仕事のパフォーマンスが悪くなり、周りに頼っていることに気付くかもしれません。仕事上での慢性的な燃え尽き症候群についての研究によると、概して個人の燃え尽き症候群は、職場全体のパフォーマンスに影響を与える可能性があることがわかっています。

<もしも燃え尽き症候群になってしまったら>

 兆候や症状が見られたら、まずは精神科医師の診察を受けることが重要です。そして以下のようなことを心掛けてください。

職場でのストレス要因を取り除く:職場環境に明らかな要因はありますか? 職場の力関係や大量の仕事、サポート不足などはどれも要因となり得ますが、制御することは可能です。

健康的な食生活や運動をする:燃え尽き症候群の万能薬ではありません。が、エネルギーレベルを改善し、ストレスに対抗する助けにはなります。

上司と話す:燃え尽き症候群が業績に影響している場合(おそらく多くの場合に当てはまります)、上司と話すことが重要です。自分が感じていることを話し、ストレスを減らして業績を上げるために相談しましょう。仕事上のパフォーマンスを改善するために必要な戦略を明 確にするのです。

 現在の職場に留まるべきか自問する:現在の仕事が自分の性格や才能、興味とマッチしていないのであれば、「損切り」が必要かもしれません。そして別の仕事を探してください。また、燃え尽き症候群の原因が劣悪な職場環境である可能性を考えてみると良いかもしれません。もし原因がそこにあるなら、肉体的・精神的なストレスを我慢してまでもそこに居続けるべきなのか、検討してみましょう。

休みを取る:燃え尽き症候群になりかけている(あるいはすでになっている)場合、短期休暇を取って心と身体を休ませることを検討しましょう。余暇を仕事以外のことに使う:燃え尽き症候群になりかけている人の中には、仕事を片付ければ営業日のストレスが減るだろうと思い、余暇を利用して仕事を進めようとする人たちもいます。しかし研究によれば、勤務時間外に肩肘を張らずにできる、仕事と関係のない社交的かつ肉体的な活動が、燃え尽き症候群から回復する手助けとなることがわかっています。

​ このようなことをいつも自分一人で心がけることは容易いことではありません。定期的なカウンセリングで自分を見つめなおす機会を持ちましょう。

 

<裸の王様症候群>

 ハンス・クリスチャン・アンデルセンによる「裸の王様」物語から名付けられました。その話では、ワンマンで誰の言うことも聞かない王様のパーソナリティーと、王様が裸であることを指摘しようとせず、おとなしくしているのが身のためと、声を上げない民衆のパーソナリティーが書かれています。一般には王様のように自己中心主義のリーダーに対して「あの社長は裸の王様だ」などと使われています。

 

 この物語は、自分にすり寄ってくるような人間だけを大事にして、真剣に心配してくれる家臣が一人も居ない王様の様子を描いています。そこから“人を見る目を失ってしまっているリーダー”を表わす言葉として今では広く使われるようになっています。心理学者や経営コンサルタントや評論家たちの間で自然発生的に使われるようになった“人間性の傾向”を表わす言葉なので、疾患というよりは、ある種の思考方法と言ったほうがいいです。

 

<プリッグ症候群>

 潔癖性の一種。電車のつり革、公衆電話、レストランの食器、カラオケのマイクなど、自分と他人が関わるスペースや、他人と共同で使うものが不潔に感じられ、極端に神経質になります。外出の際には抗菌ティッシュや消臭スプレーを持ち歩き、きれいにしてから使います。他人の匂いや唾にも敏感で、ときには人と向かい合って話すことさえ避けてしまいます。しかし、自分のものには無頓着で汚れたハンカチで平気で手をふいたり、また職場の自分以外の机や部屋が汚れていても気にしないのが特徴です。

 感染症などから、自分だけは安全でありたいという気持ちが過剰になり、不潔恐怖のような症状が現れたと考えられます。男性や、自己中心的な性格の人に多く、大事に無菌的に育てられた、あるいは極端に厳しく育った男性がなりやすい傾向にあるようです。

 

 

 プリッグ症候群は、アメリカのヤッピー(専門職の若者で、収入も知的水準も高い人たち)のあいだに発生した病気だといわれています。プリッグとは「清潔」の意味で、この病気の場合物をきわめて「汚い」と感じます。彼らにとって、ニューヨークで急増したエイズなどの感染症から、わが身を守るための行為だったのかもしれません。 

 電車の吊革をつかむことや、公衆トイレは使えない、トイレの便器に座ることもできない、食器を汚く感じて外食ができなくなるというケースも少なくありません。
<プリッグ症候群の症状チェック>
・いつも部屋をきれいに掃除している。
・必ず一日に数回歯をみがく、あるいはシャワーを浴びる。
・吊革やドアのノブはハンカチで拭いてから握る。

・外から帰ってきたら必ずうがいをする。
・なるべく外食はしない。

・みんなで箸をつっつく鍋料理は苦手である。
・いつも手袋をつける。そのハンカチや手袋が汚れてドロドロでも平気。
・汚いのは他人で、自分は清潔だと思いこむ。

 

 最近、精神科の領域でプリッグ症候群というのが注目されています。精神的なものが関係しています。上記の症状がありましたら、うつ状態になってしまう前に精神科か心療内科を受診して下さい。

 

<慢性疲労症候群>

 仕事や育児など遠因がはっきりしている「慢性疲労」とは違い、原因の分からない極度の疲労感が、長期間続く病気です。診断基準ができたのが1988年と比較的遅く米国防疫センター(CDC)が病名をつけるまでは「気のせい」「怠け癖」などと軽く扱われていたそうです。1990年代ごろから、日本でも国際診断基準に基づく症例が報告され、まだ数は少ないようですが現在も患者数が増え続けて、かなりの潜在的患者がいるとみられています。原因は、明らかになっていないそうですが、ストレスをきっかけにウイルスが活性化されるということが有力視されています。

 

 代表的な症状に微熱が半年以上続くことがあげられます。健康な人が、かぜや気管支炎などを患ったことをきっかけに、かぜに似た症状がいつまでも長引くのと同じような状態で発症することが多い病気です。また全身または特定の部位に激しい筋肉痛が現れたり、動くことが出来ないほどの痛みが生じ、日常生活に支障をきたすほどの疲労感が引き起こされます。休んでいても改善しなかったり、摂食障害や不眠などを伴っている場合は要注意です。

 こうした場合で、血液検査も含む全身の検査(ホルモンの異常、内臓や脳、神経系の検査など)をいくら行なっても異常が見つからないとき、慢性疲労症候群が疑われます。治療には薬物療法が中心になります。時にうつ病の人向けの薬が効果を発揮することもあり、抗うつ薬や精神安定剤などが使用されることがあります。

 内科的治療をあわせて、ストレスに対処するための方法を見出していくカウンセリングの治療も行われます。抵抗がある方はまずカウンセラーにご相談ください。

 

<ヤマアラシ・ジレンマ>

 ヤマアラシ・ジレンマとは、哲学者ショーベンハウルの寓話をもとに、フロイトが考えた人間関係についての例え話です。

 ヤマアラシは1匹だと寒いから2匹のヤマアラシが身を寄せ合って互いに温まろうとした。しかし近づきすぎると針が刺さって互いを傷つけてしまう。痛いから離れようとする。離れると寒い・・・・。くっつきたいのにくっつけない、離れたいのに離れられないというジレンマが、人間関係に似ているというものです。
 

 実際のヤマアラシにこのようなことはありませんが・・・。これは人間関係でも言えることで、親しくなって近づき過ぎると、なぜかお互いを傷つけ合うような事が多くなってしまいます。現代人の多くは、近すぎず、遠すぎず、適度な距離を保ちながら、上手に人間関係を維持しようとしています。

 しかし今まで希薄な人間関係しか築いてこなかった人は、そういう人間関係上のトラブルに慣れていません。社会人になって、自分の主張を通そうとすると人間関係がギクシャクしてしまう。そのような傷ついた経験から、今度は対人関係に慎重になり次第に周囲を遠ざけようとする傾向が出てきてしまいます。人との人間関係の距離感を見極めて適度に保つのは難しく、うまく測れないと感じている人は多いでしょう。そのことに神経をすり減らして疲れ切ってしまう人さえもいます。

 ヤマアラシ症候群の多くは、過保護に育てられ、親が何でもしてくれる事が多かったり、一緒に遊ぶ友達がいなかったなど、コミュニケーションにおいての工夫の経験が少なかった人が、この症候群に陥りやすいと言われています。ヤマアラシになるにもそれだけの歳月がかかっているのですから、治療にも時間がかかります。

 

 

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