≪ 思春期の気になる子どもの様子・対応 ≫

無気力・わけもなく泣く

無気力やわけもなく泣くのは、目標や大切な何かを失ったり、過剰な期待に疲れた時や、自分の行動や努力が全く影響力を持たないと強く感じた時の反応と言えます。

子どもとの間で安心できる関係を作り、お子さんの良いところを伝えることが大切です。

また心と体を十分休養させ、自由にやらせて見守り、主体性が育っていくようにしましょう。

 

 

突然キレる

これは

①生まれ育った環境の中で、キレるという行動をすることで、人を操作する方法を学んできたという背景

②発達障害が懸念される場合の2つが考えられます。

対応としては、まず身体を落ち着かせ、感情を受け止め 「ケガしたら大変だよ」 など、考えの変化を促します。

 刺激となるような言葉はなるべくかけないようにし、刺激となるモノから離す事も必要です。

 

 

集団に馴染みにくい

背景は様々で

①一人で行動することに満足していて、まだ集団に入ろうという気持ちが弱い

②引っ込み思案で、新しい環境や集団に対して緊張が高く、自分から働きかけていくことに自信が無い

③集団の中で感情を統制することが苦手で、苛立ちやすいお子さんで、発達障害が懸念されます。

集団に入れないことを否定せず、その状態のお子さんを受け入れ、無理のないステップで仲間に入る機会をもうけ、安全で信頼出来る仲間だと思える経験を積めるようサポートしていきましょう。

 

*不登校、思春期の悩み、友達関係の悩み、または問題行動等も含め、子どもの抱えている悩みが表面化している時ほど、よく話を聴いてあげましょう。

 

 

  • 当カウンセリングルームでは、中学生、高校生のカウンセリングを通じて、子ども達が、自分の心と向き合い、課題を乗り超えていく心のちからを育てるお手伝いをします。

 

中学生・高校生をお持ちの保護者の方へ

アイデンティティ「自我同一性」の形成

 

 青年期前期(思春期)は、仲間集団や他の集団の関わりの中で、リーダーシップや仲間同士の関係など様々なモデルを吸収していきます。それは、仲間からの評価や自分のポジションを確認して、悩んだり優越感を感じたりします。集団の中で自分はどうなのか?が重要になるのです。

 このように自分を相手に映し出し、自分を見つめ、自分はこれでいいのか?との 『自分探し』 が始まります。

 今まで親にベッタリしていたお子さんも、友達や仲間集団との関係に意識が向いていきます。

 つまり、親に依存していた自分から、心理的に親離れを試みていく作業をしているのです。ともするとそれは、「今まで反抗などしなかった子が急に反抗し始めた!」 「親がしゃべっても返事もしない!」といったような行動で現れるかもしれません。

 

 でも、だからと言って、突き放す言動はやめましょう。

 

*特に問題行動を起こしたような子どもは、見放され感でいっぱいになり、その悲しさと淋しさで更に悪い集団などとつるみ、自暴自棄な行動をすることに繋がることもあります。

 

 

 

本当は話がしたい!

 中学生・高校生の時期は、幼いころに比べて口数がぐっと減る子が多く、親からすると一体何を考えているの?と、自分の子どもなのにサッパリ分からなくなる時があります。

 実はこの時期の子どもは、いろいろな刺激を敏感で純粋に感じとり、心の中で自分自身とたくさん対話しています。でも、思っていることをなかなか親に言わないのは、うまく伝えることが出来ないとか、タイミングがうまくつかめず、どう話を切り出せばいいのか分からないなどあります。また小さい頃からの親子関係で、親は自分の意見ばかり言って私の話は聴いてくれない、そう思い込んでいる場合もあります。

 素直に言葉にできない本音は

 

 言わないよりも、言いたいけど言えないのかもしれません。

 

*本当はたくさん話を聴いてもらいたいと、思っているのではないでしょうか?

 また、思春期は全てにおいてネガティブに物事をとらえがちです。親の性格も否定的か感情を抱いたり、親との関係にも違和感を覚えたりする時期です。心理的親離れを試みている反面「まだまだ、親に依存していたい。甘えていたい。」 そんな矛盾を感じている年頃です。

 

 まとめると、中学生や高校生の時期は、純粋さゆえに様々な刺激から自分を見つめ、いろんな思いが生まれているけれど、上手く言葉に出来ない時期。だからこそ、誰かがよく話を聴くことによって、自分の思いを言葉にし、自分の心の状態への自覚を強めていきます。
 

 

自分の心と向き合う大切な時期  

 自分の心を自覚して自分の心と向き会おうとすることは、その先の人生の課題にぶつかった時、自分自身に問い掛けながら乗り越えていくことができるということです。

 私自身注意しなければ・・・と思っていることですが、周りの大人が、これは正しいこと!と正論を振りかざして答えを与えてばかりいると、子ども自身に乗り越える力がつきません。成人しても何かあるとすぐに「どうすればいいの?」と親の意見ばかり聞き、自分で考えようとしない子どもに育つ場合があります。

 

*親も子ども離れの課題に取り組みましょう。

 

 

心の揺れに付き合いましょう 

 思春期は身体的にも大きく変化し、心理的にも極めて不安定になる特徴があります。ついさっきまで元気だった子どもが急に不機嫌になったり、怒っていた子が何もなかったように甘えて話しかけてきたりして、家族は振り回されてしまいがちです。

 しかし、思春期はこのような時期です。このことを頭に入れ、このような「周期の短い感情の揺れ」を修正しようとやっきになりすぎないようにしましょう。

 受験や大事なイベントなどの時には、親も落ち着いた心理状態を保つことが困難な場合が多いですが、子どもを思うあまりに、子どもの感情と一心同体になって揺れ動き混乱してしまわないよう気をつけてください。

 

*親が子どもの気持ちに共感しつつ、落ち着いて状態を見守っていると、子どもも安定しやすくなります。

 

 

親子で対立した時は 子どもの意見も尊重

 思春期は、一般的に反抗期ともいわれます。

 自己意識が高まる時期で、自分は親とは違う意志を持っているということを、確認している時期です。自立心が現れ、自分の力を試したい欲求がムクムクと出てきます。親の考えを押し付けるのではなく、子どもを一つの人格を持った人間として、尊重し子どもの言い分にも十分に耳を傾けることが大切です。

 

*子どもの意見を尊重しながらも、親の意見もしっかり伝え、子どもに考える時間を与えましょう。

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